『子どものむし歯予防は食生活がすべて 〜4人の子どもに歯を磨かせなかった歯科医の話』の本を読んで
こんにちは、たま子です。
最近また良書に出会ってしまいました。
『子どものむし歯予防は食生活がすべて 〜4人の子どもに歯を磨かせなかった歯科医の話』黒沢誠人著(歯科医師) 幕内秀夫(管理栄養士)

たま子は、恥ずかしながら小さい頃からむし歯が多く、大人になった今でも心配な口内環境です(泣)
ですので、子供達には絶対に同じ思いをさせん!という決意のもと、毎日の仕上げ磨き&フロス&年4回の定期健診を欠かさず、お蔭様で安定した状態を保っています。歯並びはちょっと心配なところが出てきましたが。。。
但し、毎日しっかりと仕上げ磨きする為に、タクトブラシで歯を1本1本磨くので、1人につき最低3分以上はかかる上にフロスもしてますから。。。はっきりいって大変です! あぁ〜めんどくせ〜 今日は仕上げしたくねぇ〜 って日が時々(正直言えば毎日!?🤣)あるのですよ。でももしむし歯になったら…と、ある種恐怖観念にかられて体に鞭打って毎日やっているような状態です。

そんなたま子に、こんな自他共に認める面倒くさがりたま子の目に『歯を磨かせなかった〜』の文がズドーンと飛び込んできたんですよ。マジか⁉磨かせなくていいのかーー!?すげー楽にになるのかーーー!?と。喜んで購入して早速読んでみました。
先に結論として、これは『歯』だけのお話ではありません。結局身体全てに通じる事です。そう、結局は食事がいかに大事かというお話です。たま子も、人が心身ともに健康でいる為の最善の方法は、『安全な食事をとり、余計なものをとらず、自然に過ごす』これだけだと思っているので、終始共感してあっという間に読み終えました。
子どもの歯の事は勿論、それ以外にもとても参考になると思いますので、もし宜しければ読んでみる事をオススメ致します。ちなみに、歯磨きが不要という事ではありませんので誤解なさらずに。歯磨きも重要なファクターです。あくまでも小さい子どもの場合で実験してみた結果という事です。
ざっと紹介致しますね。
最初は『歯磨き至上主義』だった先生(黒沢歯科医師)

黒沢医師は、最初は『虫歯予防といえば歯磨き』という考えのもと、100%歯磨き道場(!)なるもので100%歯磨き認定証を取得するほどの『歯磨き至上主義』であった。
しかし、毎日100%磨ききるには並大抵の事では出来ない。子どもであれば尚更である。しかし、毎日3度しっかりブラッシングして仕上げ磨きもしているのにむし歯になってしまう子どもがいる反面、たいしてきちんと磨いてないにも関わらず、虫歯にならない子どもがいる事に疑問を抱く。
むし歯と食べ物の関係に気づく

黒沢医師の子ども達は、小さい頃皆アトピーに悩まされた。その問題は、管理栄養士の幕内秀夫氏との出会いで解決に向かう。それは、『食生活の見直し』。(幕内氏提唱の『食生活改善の10か条』は最後に紹介します)
その際、あるアメリカの歯科医師が『食生活と先住民の歯の関係』を調査していた内容を知る。
それは、昔からの伝統食を食す先住民は、虫歯の保有率が著しく低い。しかし、近代的な(今でいう加工品に近いもの)を食すようになった先住民のむし歯保有率がとても高いという調査内容。
しかも、伝統食を食す先住民は、虫歯が無いうえに歯並びも良く、逆に近代食を食す先住民は、歯並びも悪いという事が分かる
4人の子どもに歯を磨かせない実験をする

アメリカ歯科医の調査内容に感銘を受けた黒沢医師は、『伝統食を食し、歯を磨かない』事で虫歯が出来るのかどうなのか、自分の子ども達で実験(なんと!?)する事にした。
ちなみに『伝統食』とは、昔からの自給自足の食事のようなものをいう。よって食べるものは地域によって異なってくる。黒沢医師の場合、戦前の食事を参考に『ご飯、味噌汁、漬物』を基本とし、ご飯を沢山たべておかずは少なくする事とした。
おやつは市販のものではなく『果物、さつまいも、せんべい』など。
結果、歯を磨かなくても、4人とも小学校を上がるまでむし歯は1本も出来ずに、歯並びも問題無しという結果になった。
結論(たま子的)

ざーっと大雑把に紹介させて頂きましたが、要は、『虫歯を作らない為には、歯をしっかり磨く事よりも、食生活だ』という事が証明されたという事です。
安全な食生活は、健康な体を作るだけでなく、歯の健康にも影響があるという事ですね。しかも歯並びにまで大きな影響があるとは正直驚きでした。
例えば、
Aさん)主食はパンやコンビニ弁当、甘いものやおやつは好きな時に好きなだけ食べる。でも3食後しっかり歯磨きを怠らない!
Bさん) 主食はご飯をきっちり食べる。添加物が入った加工品やパンはほとんど食べず、おやつはイモや果物やせんべいのみ。でも時々歯磨きを忘れてしまう💦
この2人(子ども)のうち、虫歯になりやすいのは実はAさんって事になりますね。例が極端ですが。でも何となく分かるような気がします。
今までも、食の安全の重要性を色々書いてきましたが、この本のおかげで、いかに食べるものが大事なのかという事を再確認させて頂きました。
この本には、他に
・具体的な食事の説明
・子どものおやつに関して(具体的なおやつ、おやつの与え方、工夫の仕方)
・虫歯のメカニズム
・虫歯にかかりやすいタイプと歯周病にかかりやすいタイプ
などなど、興味深い内容がてんこ盛りです。
なるほど〜 やっぱりね〜 と共感しながら読める事間違いなし。是非一読をオススメ致します。
ちなみに『歯磨きしなくても大丈夫』なのは子どものうちだけ(しっかりした食生活を送ったうえでですよ!)。大人はちゃんと歯磨きして下さい、との事です。その理由も詳しく本書で説明されています。その点要注意です!
管理栄養士 幕内氏の『食生活改善の10か条』
これはもうすぐにでも取り入れるべきですね。
1.ご飯をきちんと食べる(『ご飯』=『お米』です)
2.発酵食品を食べる
3.パンの常食はやめる
4.液体でカロリーを撮らない
5.未精製のご飯を食べる
6.副食は季節の野菜を中心に
7.動物性食品は魚介類を中心に
8.砂糖、油脂の摂り過ぎに注意
9.出来る限り、安全な食品を選ぶ
10.食事はゆっくりと、よく噛んで
上位ほど重要との事です。
ですが、今の食生活を考えてみると、この10か条の真逆が多いといえるかもしれませんね。
・朝の主食はパン(対1、3)
・ご飯よりもおかず重視(対1)
・ブドウ糖たっぷりの清涼飲料水の常飲(対4)
・加工品・お菓子食べ放題(対8,9)
・農薬たっぷりの野菜、添加物たっぷりの加工食品(対9)
国が、お米食推進、無農薬野菜推進、添加物の規制強化の方針をとってくれれば、国民が健康になっていくのにね。全く逆の方向に進んでいますからね。国民が健康になると困るのでしょうね。酷い話です。個人ひとりひとりが自分の健康を守らないといけない時代です。大変ですが。
取り合えず、たま子の子ども達には、なるべく安全な食事をさせ、歯磨きもしっかりして、歯を守りたいと思います😊
最近のコメント