今後、自然なものは食べられくなりそうですね
こんにちは、たま子です。
昨日のこの報道にビックリしてしまいました。
京都府宮津市が、ふるさと納税の返礼品として『ゲノム編集されたふぐ』を贈っていたとの事。
❝京都府宮津市に研究拠点を置く京都大発ベンチャー企業「リージョナルフィッシュ」(京都市左京区)がゲノム編集技術を使って開発した「22世紀ふぐ」を市がふるさと納税の返礼品にしたことが、波紋を呼んでいる。市が同社の技術に期待を寄せる一方、一部の市民から食の安全性や生態系への影響を懸念する声が出ており、市議会でも情報開示に消極的な市の対応が疑問視された。(略)
ゲノム編集は、酵素で魚の遺伝子を切り取り、突然変異を人為的に促すもの。これまで放射線や薬品などを使い30年以上かけて行っていた品種改良を2~3年で可能にする。(略)
施設近くで遊漁船を営む女性は「食の安全性が確保されていないのに、十分な説明もないまま全国に発信してしまうと、みんなが『安全な食品だ』と思ってしまう」と危惧する。同社は養殖用の水槽に3重の網を設け、卵や稚魚が流出しないようにしているが、遊漁船を営む女性は「1匹でも(ゲノム編集された魚が)海に出てしまったら、大変なことになる」と生態系への影響を懸念する。❞
そして何より危惧する事は、今回のこの懸念される事に関して、当の市は特に問題意識を持っておらず(恐らく意図的に)むしろゲノム編集技術を称賛し、市民の声に真摯に対応するつもりがない点です。
❝市議会3月定例会で城﨑市長は「私は技術を評価している。世界的課題となるタンパク質不足の解決につながる技術を持つ企業が宮津にあるというのが素晴らしいと思う」とリージョナル社への期待感を示した。しかし、議員からはゲノム編集食品に関する質問が相次いだ。市の情報開示への消極的な対応を批判し、住民説明会の開催を求めたが、市の返答はなかった。返礼品の安全性については「国が定めた通知に基づき届け出がなされていることから安全」(永濱敏之産業経済部長)とし、市独自の調査は行わないとした。❞
過去にも何度かこの、ゲノム編集の事を紹介してきましたが、未だ安全性は未知数です。(国は安全性を強調していますが)
というのも、ゲノム編集に関しては、
●安全性審査が不要
理由:安全性は従来の食品と同等と考えられるから(自然界や従来の品種改良でも起こり得るような遺伝子変異が生じているものは、安全性もそれらと同程度と考えられます。そのため、遺伝子組換え食品としての安全性審査は必要ないというルールになりました。)
●届出の義務なし(事前相談も届出も法的に義務づけられたものではなく任意)
理由:時間をかけて品種改良したものと、短時間でゲノム編集されたものとの区別がつかないから(一部のゲノム編集食品は、従来の品種改良法を用いても時間をかけて改良してゆけばいつかはできるものです。辛抱強くやって100年ぐらいかかるかもしれないものが、ゲノム編集だと1半年ぐらいでできる。そうやってできた品種を分析しても、ゲノム編集技術によるものか、そうでない従来法によるものか、区別はできない。)
●表示義務なし
理由:通常の品種改良と区別がつかないから(参考)
そして、魚に関しては、上記で一般市民の方がおっしゃっていた、生態系への影響はわかっていません。それは農水省も認識されているようですので、取りあえず、管理が出来る養殖のみのようですが…
農水省『一方、魚はこれまで品種改良が進んでこなかったので、ゲノム編集した後の自然界への影響を作物よりもっと厳しく検討する必要があります。もちろん、届出制で、と判断される魚の安全性に問題が出てくるとは思いませんが、魚をゲノム編集している科学者たちは、人が管理できる養殖での利用を考えています。』
もしも1匹でも海に出てしまったら、どうなるのでしょうかね…。
それに、上記の様々な懸念に対しての農水省の理由・・・。この理由を聞いて『そっか!安全だね!』とは、たま子には到底思えませんでしたが。。。
既に、トマト・マダイが既に出回っています。そして今回のふるさと納税返礼品である、ふぐ。
参考(厚労省資料):ゲノム編集技術応用食品及び添加物の食品衛生上の取扱要領に基づき届出された食品及び添加物一覧 (mhlw.go.jp)
開発中は、稲・ジャガイモ・マグロ・サバ・鶏・豚。きっと、これからまだまだ様々な食品が開発され、そしていずれ市場に出回る事でしょう。
届け出の義務も表示の義務も無いのですから、出回る食品が増えれば増える程、回避する事は出来ません。
そして、これから恐らくこのゲノム編集に関しては、懸念する点は一切問題視せず、安全性&利点のみを大々的に報道する事でしょうね。そして勿論『長期の安全性』は分かっていませんね。出てまだ数年のものですから。
この手の手法はもう何度も何度も見てきました(苦笑)。
でも、今までの色々な騒動のお蔭で、日本人は、食の安全や遺伝子組み換えなどを心配する事なく、テレビの情報を妄信する人が大多数である事が痛い程分かりましたので、このゲノム編集の食べ物も、何の問題もなく出回っていく事でしょうね。心底心底嘆かわしい事です。そして一番被害を被るのは子供達。
もう避けられない事でしょうから、少なくとも、魚に関しては、市場に出回る前に少しでも缶詰を買っておこうっと。あと、子供が好きなお寿司屋さんにも、今のうちに行っておこうかな。
そしていずれは人間も・・・
怖い怖い…。
では、今日はこの辺で。。。
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