漢方薬を追加しました
こんにちは、たま子です。
最近、ユーチューブで『備蓄は不要』といったような内容の動画が結構上がってくるようになりました。
一応、何かを判断する時は、両側の意見を聞いてから…をなるべく心掛けているたま子、一応、2つ程拝聴してみました(たま子にとってユーチューブは、ラジオのように何かをしながら聞く専門です)。
結果…、備蓄します。
どちらかというと希望的観測が多く根拠に乏しいという感想を持ちましたので。ただ、成るほど、そういった考え方もあるのか…と、興味深く思った所も少しありました。
ただ、これはあくまでもたま子の感想であり、受け方は人それぞれだと思いますが、少なくとも、やはりどちらの意見も聞くというのは、考え方の幅が広がるなぁとも思った次第です。(同意するかどうかは別として)
何より日本でも始まってしまっているようですからね…。
なかには、『工業をストップさせた方が経済損失の桁が〜』ウンタラカンタラと述べられる方が少なからずいらっしゃるようですが、お金があっても食べる物がなければ生きていけないんですよ?もう平穏な日常が送れていた時ではないのです。今の世界の状況を全く把握できていないのでしょうね…。
という事で、今後もまだまだ備蓄はしていきますが、食べ物は勿論ですが、何気に忘れていはいけないもの、『薬』ですね。
薬の備蓄といっても、我が家で常備しているの飲み薬は『葛根湯』と『麻黄湯』だけです(笑)
ただ、麻黄湯に関しては、お蔭さまで家族誰も熱を出す人がいないので、未だ試した事がなくただ常備している状態ですw
追記です。この麻黄湯について、とってもとっても参考になるコメントを頂きました✨
「麻黄湯」ですが、これは昔「傷寒」と言われていた悪寒の厳しい外邪(今で言う感染症)との診察における処方でした。今で言うインフルエンザに該当します。発症初期におけるひどい悪寒_例えば、ひどい寒気で、暖房を効かせて毛布にくるまっても暖まらないようなレベル_で、皮膚を触ってもサラッとして汗を感じない(発汗していない)…そのようなケースで、体力が充実している人に適用された処方です。弁証では「表・寒・実証」の人です。体力に弱りが診られる虚証の人に使うと、強制的に発汗させてしまい、不適応ですので要注意です。
わかりやすい例えでは、サウナで反って不調になる人は麻黄湯も不適応です。
昔、漢方の勉強会で共に学んだ仲間が、習いたてのその麻黄湯を娘さんに飲ませたところ、弁証を怠って安直に症状だけで飲ませてしまい、かわいそうに娘さんは大汗をかいた後、放心状態になってしまって、師匠にお小言をもらいながらフォローをお願いしたというエピソードを聞きまして、その事を思い出しました。
何となく、普通の薬よりも漢方薬は安心と思ってしまいますが、やはり薬は薬。使用する際は、しっかりと調べないといけないですね。
さて、先日、下の子の恒例行事がありました。
それは…アレルギーです。鼻水と咳のオンパレード。季節の代わり目の5月頃と11月頃に必ず症状が出るんですよね。もう毎年の恒例行事となってしまっています。
昨年と一昨年の日記(日記といっても、ただ予定のようなものを書いているだけ)を見てみると、驚くほど同じ頃に始まっています。
数年前までは、すぐに病院に駆け込み、抗アレルギーや抗炎症剤や吸入器などの大量のお薬を貰っておりましたが、それでもすぐ収まる事は皆無で、少なくとも最低2週間、最悪1ヶ月かかってようやく収まる始末。その頃はそういうものだと思っていましたが、病院に行かずに、あくまでも自己流ですが(はちみつ大根汁・葛根湯など)で対処すると、1週間程度で収まるようになりました。
ですが、やはり咳が数日続くのは辛いだろう…という事で、下の子の常備薬を漢方で探す事にしました。そして、
●麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
●板藍根(ばんらんこん)
この2つを、常備薬として追加(備蓄)する事にしました。
目次
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
こちらは、かなり激しい咳に対して使われるお薬で、小児喘息などにも使用される漢方薬のようです。
- 喘息発作、小児喘息、気管支喘息
- 熱感や口渇をともなう気管支炎、粘稠痰
- 肺炎、百日咳などの咳の症状のある疾患
- 咳のかぜ、乳幼児のかぜ
- 炎症性の皮膚疾患
- 痔核の腫脹や疼痛(咳をすると痔に響く)、睾丸炎
板藍根(ばんらんこん)
何気にメインはこちら。
この『板藍根』は、以前ナカムラクリニックさんのブログで紹介されていた時から、ずっと気にはなっていたア漢方薬です。ブログは、去年の松葉茶などの枠解毒が話題の時の記事です。
板藍根
実はこれは、去年の院長ブログで「コロナを防ぐ生薬」として紹介したことがある。しかし、つい二日ほど前、当院で勤務する事務員(漢方に詳しい)の口からこの生薬の名前を聞いた。
「私の友人の漢方医がコロナワクチンを打ちました。彼の漢方クリニックで働くスタッフも全員打ちました。彼、事前に発熱などの副反応が出る可能性を認識していたものですから、ワクチン接種の前後4日間、板藍根エキスを服用したんですね。すると、副反応がほとんどなかった、っていうんです。スタッフには、板藍根エキスを服用した人と服用しなかった人がいたのですが、やはり、服用した人は接種後ほぼ無症状でした。しかし服用しなかった人では2回目接種後に発熱(38度台)、のどの痛みなどが出ました。
コロナワクチンのデトックス|中村 篤史/ナカムラクリニック|note – nsugi031224のブログ (hatenablog.com)
この板藍根は、ナカムラクリニックさんのブログ以前に、インフルエンザに対して以前からよく名前があがっていましたので、名前だけは知っておりました。
そこで、何となく気になっていた事もあり、子供の咳用の漢方を調べるついでに、改めて見てみました。
そうしたら、何とも興味深い。。。
抗菌・抗ウイルス作用や清熱解毒作用にすぐれた生薬として中国の病院では、肝炎や皮膚病などの治療によく処方されており、また家庭の常備薬として風邪やインフルエンザの対策によく使われています。
板藍茶(ばんらんちゃ)の効果と飲み方 | 漢方薬相談・漢方百科 | イスクラ薬局 (ikanpo.jp)
肝炎ですか…。今世界中で子供達の間で増えていますね…。
板藍根は他にも。
板藍根は、インフルエンザ、脳炎、おたふくかぜ、ヘルペス、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)というウイルスによる伝染性疾患(水イボとは異なります。)の治療に広く使われています。
板藍根は清熱解毒(せいねつげどく)という、免疫反応による炎症を抑えるだけでなく、同時に免疫力を高めてくれます。自己免疫疾患の治療にとっては、とてもありがたい作用のある生薬なのです!
「藍」が病気を治す・・・ウイルスと戦う板藍根(ばんらんこん)! | 漢方マイン堂 (kampomind.com)
自己免疫疾患ですか…。アレのお蔭で増えているのかも…。
そして、この板藍根の『藍』。そういえば、結構前に、青森の『藍葉』がコロナ感染予防に効果がある事が報道されていましたが、今年の2月に国際的な学術誌に論文が掲載されたようです。
❝青森県にて栽培されたタデ藍の葉から抽出した「あおもり藍葉エキス」が、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質 のヒト細胞受容体 への結合を阻害することを発見しました。これは、新型コロナウイルスのヒト細胞への侵入を防ぐことに繋がり、新型コロナウイルス感染予防に役立つことが期待されます❞
この藍に関しては、前から『解熱、解毒や抗炎症薬等に効果がある薬用植物』として有名のようですし、東北薬科大学でも論文(?)を出されているようですね👇
2015年東北薬科大学研究誌:東北医科薬科大学学術リポジトリ (nii.ac.jp)
さらにこの『藍』、ウィキペディアにはちょっと興味深い記載が。
江戸時代には蜘蛛や蛇などの毒を持つ生き物に咬まれた傷の治療に用いられていた記録が残っている
アイ (植物) – Wikipedia
ほうほう、蛇ですか…。何だかアレに入っていたとかいないとか。もし入っていたとすれば、ナカムラクリニックさんの話とも通じるような…。
と、色々脱線してしまいましたが、たま子にとっては色々な効能も勿論ですが、何より子供の咳に対してどうかが重要。はっきりとした記載はありませんが、実体験の方はチラホラ。
ん〜、板藍根はなかなか心強いようですので、こちらも常備薬のメンバーにする事にしました。
常備薬といっても、たま子は『お茶』として常備する事にしました。まだ手元に届いていませんので、勿論試しておりませんが、こちらのお茶が添加物もなく、色々お問い合わせさせて頂いたところ、とても信頼できると思い、こちらの『板藍茶』を多めに購入させて頂きました。お茶といえども、頂くのはあくまでも何か症状が出た時用に。
期限や使用量などを問い合わせたところ、
『期限の方ですが、2024年5月の物となっております。また何包までかとの事ですが、医薬品ではございませんので
1日1~2gが目安となります。こちらは大人量の目安のため、お子様には体重換算で半分量に減らすなどされてください。』
ただ、板藍根は身体が冷えている人には忌避のようですので、その点は気をつけないといけないようです。
板藍根は、熱をさます性質をもつため、身体が冷えているときに摂ると「気(陽気)」を傷つけ、バリア機能の低下につながる可能性があります。そうなると、せっかく板藍根を摂っても、逆効果になってしまうことがあります。
漢方で見る感染症対策Vol.4 「板藍根」の正しい使い方と「気」とは何か? – 漢方ライフ- 漢方を始めると、暮らしが変わる。 (kampo-sodan.com)
上記のサイトによりますと『ドクダミ は板藍根と似たはたらき』があるようですよ。勉強になります。
…と、まぁ色々ですが、全ては自己責任で。
今回はたまたま漢方薬の事だけですが、カットバン・消毒剤等の一般医薬品も、多めに備蓄しておくつもりです。
では、今日はこの辺で。。。
ディスカッション
コメント一覧
たま子さん
興味深く拝見しました。
漢方薬の詳しく解説しているサイトをご紹介下さりありがとうございました。
きちんと八綱弁証に基づいて解説しているサイトでしたので、驚いてお気に入り登録いたしました。たま子さんのリサーチ能力、さすがです!
たぶん、ご存知かと思いますが、念のために申し上げますので、ご存知でしたらご容赦下さい。
「麻黄湯」ですが、これは昔「傷寒」と言われていた悪寒の厳しい外邪(今で言う感染症)との診察における処方でした。今で言うインフルエンザに該当します。発症初期におけるひどい悪寒_例えば、ひどい寒気で、暖房を効かせて毛布にくるまっても暖まらないようなレベル_で、皮膚を触ってもサラッとして汗を感じない(発汗していない)…そのようなケースで、体力が充実している人に適用された処方です。弁証では「表・寒・実証」の人です。体力に弱りが診られる虚証の人に使うと、強制的に発汗させてしまい、不適応ですので要注意です。
わかりやすい例えでは、サウナで反って不調になる人は麻黄湯も不適応です。
昔、漢方の勉強会で共に学んだ仲間が、習いたてのその麻黄湯を娘さんに飲ませたところ、弁証を怠って安直に症状だけで飲ませてしまい、かわいそうに娘さんは大汗をかいた後、放心状態になってしまって、師匠にお小言をもらいながらフォローをお願いしたというエピソードを聞きまして、その事を思い出しました。
お節介が過ぎました。ご返信は省略されて、ご用心の一助になりましたら幸いです。
ヒロ様
いつもとっても参考になるコメントを下さいまして、大変ありがとうございます!
ヒロ様の色々な分野での豊富な知識に、毎度感嘆しております。
正直私など足元にも及びません(汗)
これからも色々お教え頂けましたらとっても嬉しいです。
本当にいつもありがとうございますm(__)m
たま子さん
お忙しい中、ご返信下さりありがとうございました。
気づくのが後れて度々失礼いたします。
私の方こそ、基本的にアナログ人間ですので、たま子さんお気に入りのルイ様や、広いリサーチ能力と頼もしい実行力のたま子さんにはいつも学ばせていただいております。
(友人が紹介してくれましたが、ルイさんもわかりやすいサル解説をされていましたね)
昔(子供の頃)からお医者の世話と共に薬害にも度々あってしまい、“自分で何とかするしかないのか…”とあれこれ学んできましたが、ンチクワによってそれも泡沫(うたかた)のように徒労になりそうです。
日本人の2割にしかお役に立てないでしょうから。8割の人達には何はともあれ有効なデトックスが最優先で、デトックスが奏功しないと、おそらく反って悪化を助長してしまう恐れも窺えます。
たまさかでも、たま子さんやご家族のお役に立てたようでしたら、徒労にならずに済み、救われます。
しかしながら、漢方薬もそうですが、最悪の展開では、物を必要として購入しなければならない手立てですと、シナリオ通りだと2年の猶予しかなく、連中が自然破壊を拡大しなければ、この先に頼れるのは山野草の薬草くらいしか思いつきません。やらなければならない事は次々出てきますが、猶予期間のうちにある程度勉強しておくようですね…
非力な凡人の愛読者です。
ヒロ様
いつも大変ありがとうございます。
そうなんですよね… 正直もう時間が…
どこまで対応出来るのか、それとも全く非力で終わるのか…
ルイさんの動画、ちょうど私も拝見しておりました(^^)