米大学が論文『大麻でコロナ予防』/本『大麻とCBDのお話』
こんにちは、たま子です。
昨日、こんな記事が出ていました。
『「大麻でコロナを予防できる」事を、米大学が論文を発表』
❝オレゴン州立大学の研究チームは1月10日、大麻に含まれる2つの化合物が新型コロナウイルスと結合し、ウイルスのヒトへの感染を阻止する可能性があるとの論文をJournal of Natural Productsで発表した。その化合物とは、カナビゲロール酸(CBGA)とカンナビジオール酸(CBDA)とされている。❞
記事を読むと、あくまでも可能性であって、大麻の喫煙や摂取で同様の効果が得られるという証拠もないと、そう単純な話では無いといった内容です。
しかし、コロナ云々の前に、大麻には沢山の有効性がある事が以前から色々な所で言われています。
目次
正高佑志先生の本『大麻とCBDの話』
正高先生の本ですが、既に昨年の夏ごろに購入していたのに、読み始めたのが年末という…💦 読みたいと思う本をすぐにどんどん購入してしまう為、なかなか読みが追い付いておりません💦
こちらの本、かなり勉強になります。大麻の歴史、大麻は本当に危険なものなのかの検証、医療大麻と病気の関係などがとても詳しく説明されています。
例えば、ちまたで言われている大麻の『薬物としての有害性』や『依存性』などが本当なのかどうかを、研究によるデータなどを用いて分かりやすく説明されています。結果として、前述の影響は、アルコールやタバコよりもはるかに低い事が分かっているようです。
そして何より興味深いのは、大麻が規制され始めた理由は、大麻の成分がどうとかではなく、簡単に言うと『政治的意図』が働いた事がきっかけのようです。現代にも通じる所がありますね。詳しく知りたい方は、是非本を読んでみてくださいね。
医療大麻と病気
大麻は色々な病気に効果がある事が分かっているようで、病気ごとにどのように作用するのか詳しい説明が載っています。とても参考になりますので、かなりざっくりですが一部紹介したいと思います。
●癌
生活の質を高める効果(癌症状や抗がん剤副作用の緩和)や腫瘍を縮小し病気を治す作用。
●痛み
研究結果から、大麻は『神経痛』に対するもっとも優れた治療の1つと考えられている。
●片頭痛
片頭痛は内因性カンナビノイドの不足によって引き起こされているのではないかと示唆する研究結果があり、大麻が片頭痛に効果がある研究結果が出ている。
●繊維筋痛症(全身の痛みやこわばり・疲労感・睡眠障害等)
半年間の研究により、66人の患者の3割から4割の方が顕著に効果があり、14名が大麻以外の薬を止める事ができ、17名が薬を減らす事が出来た事が報告されている。
●うつ病
うつ病に関わる幸福度は生まれつきのカンナビノイド受容体の『型』と関係している事が報告されており、うつ病に対して大麻を使用した約2000人の症状改善を評価したところ、95.8%のユーザーが改善を自覚。
●不眠症
合法地域では、不眠に対し医療大麻は広く使用されている。入眠にかかる時間の短縮、中途覚醒の再入眠を容易にし、睡眠の質を高めるとの報告がある。
●依存症
アルコール依存症に対し(92名)全員が医療大麻の効果を実感している事が報告されており、コカイン依存症の方が大麻を使用し68%がコカインの断薬に成功したと報告されている。
●心的外傷後ストレス症候群(PTSD)
エンドカンナビノイドシステムは脳に働きかけることで、PTSDに対して保護的に機能する可能性が指摘されており、化学的にも、大麻使用者ではPTSDのきっかけとなった刺激に対するネガティブな反応が改善するという結果が得られている。
●摂食障害
拒食症に対して大麻が期待される論理的背景として、拒食症患者でのエンドカンナビノイド・システムの異常が考えられる。研究は存在しないが、小規模な試験では良好な結果が得られている。
●注意欠如・多動性(AHDH)
小規模の臨床研究ではあるが、30名の成人のADHD患者が参加し、統計的な有意差は認められないものの、衝動性や多動性・不注意に関する有意な改善が認められた。
●認知症
医療大麻は、アルツハイマー病の原因であるアミロイドの沈着を取り除き、アミロイドによる炎症を抑える作用がある事が発表されている。
●肥満症
疫学調査の結果、大麻を定期的に使用している人の方が、全く使用していない人に比べ、肥満の割合が3〜4割少ないという結果が示された。大麻草には抗炎症作用があり、筋肉の基礎代謝が向上することで肥満が解消されると考えられる。
●糖尿病
疫学研究では、大麻使用者の方が痩せており、かつインスリン抵抗性の値が17%低かった事が明らかになっている。
●高血圧・心疾患
大麻には毛細血管を拡張させる作用がある。大麻使用者の間では、大麻使用によって血圧が下がる意見が圧倒的に多いが、下がる数値が微々たるものであるという報告もある。
●喘息
大麻草はかつて喘息の治療薬として世界各地で使用されていた。
●膠原病・リウマチ性疾患
ステロイド同様、大麻にも抗炎症作用が認められ、大麻使用者の97%・CBD使用者の93%が何等かの症状の改善が得られたと回答。
●多発性硬化症・痙性
GW製薬が、THC:CBD=1:1の医薬品『サティベックス』が、痙症の治療薬として病院で処方されている。
●筋萎縮性側索硬化症(ALS)
大規模試験は未実施だが、ALS患者の症状緩和という点で、大麻草には多彩な効果が期待される。
他にも、上記に書ききれない程、様々な精神疾患であったり、様々な疾患や症状に効果が期待できるようです。(詳しくは正高先生の本を読んでみてくださいね)
但し、全ての病気や症状において、効果には大きく個人差がある事は注意が必要のようです。
他にも、CBDオイルの成分や選び方などもとても詳しく書かれています。
CBDオイルで腫瘍が消失したケースも
こちらも正高先生が執筆された記事ですが、2019年に医学雑誌に掲載された論文で、ステージ3の進行がん(肺癌)の方が、CBDオイルの摂取後約2〜3か月後に腫瘍が消失したという症例があるようです。
やはりヘンプは凄いですね。(勿論個人差がある事には注意しなければいけませんが)
以前紹介したように、日本でも医療大麻解禁の流れがあります。昨年の春頃に方針が決定し、早ければ今年の春頃に法改正されると言われています。
様々な症状に有効と言われている大麻が解禁される事は、とても喜ばしい事なのかもしれません。表向きは・・・
というのも・・・
冒頭のアメリカ大学が発表したコロナに有効説。さらに日本も解禁となれば、恐らく大麻の需要はこれから増える事が予想されますね。
そんな中、昨年末に、ファイザーが大麻会社を買収しています。。。
本当に…ため息が出ますね。勿論、悪いため息です。余計な事をしないで頂きたい…。
恐らくこれからどんどん大麻の有効性などが出て来るでしょうね…。
ファイザーの息がかかった大麻って、果たして安全なのでしょうかね…。
では、今日はこの辺で。。。
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